我々引っ越し業者の作業員にとって、お客様の部屋にお伺いした際に「あ、この現場は厳しいな」と感じる瞬間は、実は玄関を開けた瞬間の空気感で分かりますが、特に引っ越し当日に部屋が著しく汚いケースは、作業効率だけでなく我々の精神的な疲労度にも大きく影響します。一番困るのは、荷物を運び出そうとした際に、床一面がゴミや食べ残しで埋まっていて、足の踏み場を確保するところから作業を始めなければならない場合で、これは通常の引っ越しプランの範疇を大きく超えており、作業時間が大幅に遅延する原因となります。また、家具を動かした瞬間に、裏側に溜まっていた大量の埃が舞い上がり、中には害虫の死骸や巣が露呈することもあり、我々もプロとして冷静を装いますが、心中ではかなり動揺していることもあります。お客様の中には「どうせ後で掃除するから」と開き直っている方もいれば、あまりの汚さに顔を赤らめて平謝りされる方もいますが、我々からすれば、せめて作業動線だけでも確保しておいていただけると非常に助かります。特に引っ越し当日に部屋が汚いと、荷物に汚れが移るリスクもあり、梱包資材がすぐに汚れてしまうため、他のお客様の荷物を運ぶ際にも支障が出かねないという衛生面での懸念も生じます。さらに、冷蔵庫や洗濯機などの水回り家電を運ぶ際、その下がヘドロ状に汚れていると、作業員が滑って転倒する危険もあり、現場の安全管理上も非常に深刻な問題となります。我々は掃除の代行業者ではないため、基本的には荷物を運ぶことに専念しますが、あまりにひどい汚れの場合は、作業を中断せざるを得ないこともあり得ます。引っ越しは人生の節目となる大切なイベントですが、その当日を汚い部屋で迎えることは、我々作業員との信頼関係を損なうだけでなく、お客様自身の引っ越し後の新生活にも影を落とすことになるでしょう。どうか引っ越し当日の前日までに、せめて「床が見える状態」にし、大型家具の周りの埃だけでも取り除いておいていただければ、我々もスムーズに、そして気持ちよく大切な荷物をお運びすることができるのです。
引っ越し当日に部屋が汚い現場に遭遇した作業員のリアルな声